陶芸家・安藤由香の作品の取り扱いを開始します。− 暮らしに寄り添う繊細な色と造形 −

「お気に入りの北欧家具を自宅に迎え入れたものの、上に飾るディスプレイやスタイリングに悩んでしまう……」そんなお悩みを感じたことはありませんか?
今回、そんな方にぜひおすすめしたいアイテムとして、CONNECTで新たに取扱いをスタートすることになった陶芸家・安藤由香さんの器をご紹介します。
ふと視線を奪われる、自然のうつろいを静かに映し出したかのような繊細で奥深い色彩。光のニュアンスによって表情を変えるやわらかなグラデーションと、洗練された佇まいが魅力の作品です。
出会いのきっかけは、社長が参加したCarl Hansen & Sønのイベントでした。その繊細な色合いと北欧家具との抜群の相性に一目で魅了され購入に至ったそうです。

その後、スタッフも日々のスタイリングに取り入れるようになり、北欧家具やインテリアに自然と溶け込みながら、空間に彩りを添える美しさを実感してきました。
こうして日々愛用する中で、「この魅力を、ぜひお客様の暮らしにもお届けしたい」という想いが生まれ、今回の取り扱いが実現しました。
北欧家具やインテリアと美しく響き合う作品の魅力を、安藤さんのものづくりへの想いや工房でのエピソードとともにご紹介します。
安藤由香さんとは

兵庫県出身の陶芸作家、安藤由香さん。
大学卒業後、アメリカで経理の仕事をしていた安藤さんが陶芸と出会ったのは、一時帰国の際に訪れた丹波焼の産地でした。そこで購入したひとつのお茶碗をアメリカへ持ち帰り、日々使ううちに、手仕事でつくられたものが暮らしの中にある楽しさを感じたといいます。その後、仕事を辞めて帰国し、陶芸の道へと進みました。
一度は陶芸を離れ、デンマークで暮らした経験も。そこで、人々が身近な器を長く大切に使う姿や、自分のつくった器を喜んでもらえたことを通して、ものづくりが人の暮らしを豊かにすることを改めて実感したそうです。
安藤さんが大切にしているのは、誰かにとっての「大切なひとつ」になるものをつくること。使う人の暮らしに寄り添い、時間とともに愛着が深まっていく。そんな器を目指して、日々制作を続けています。
2023年には、ポーランド版「VOGUE LIVING」の「次世代日本人アーティスト11人」に選出。
自然の風景から受け取った色彩や、移ろう景色の中に感じる儚さを手がかりに、安藤さんならではの表現を追求しています。
「自分の色は、黒なんです」

2026年2月、安藤さんのアトリエを訪ね、制作についてお話を伺いました。その中で、特に印象に残った言葉があります。
「自分の色は黒。着る服も黒ばかりなんです」
色彩豊かな器を生み出す安藤さんですが、グラデーションや豊かな色彩は、ご自身の中に初めからあるものではなく、「憧れ」であり、「追い求め続けたい理想」なのだそうです。
自分にはないものだからこそ、惹かれ、追い求める。その飽くなき探求心が、幾度もの試行錯誤を経て、安藤さんならではの色彩を生み出しています。
その背景を知ることで、器に宿る色合いが、また違った奥行きをもって感じられました。

フォルムについても、安藤さんならではの考え方があります。形を先に決めて色を合わせるのではなく、色を最も美しく引き立てるために、ふさわしい形を探っていくのだそうです。
これまでに積み重ねてきた経験やデータをもとに予測を立てながらも、最後は窯の中で起こる変化や素材の特性に委ねる。そうして生まれるのは、計算だけでは生み出せない、揺らぎを含んだ一点ものの美しさです。

また、愛犬のむぎちゃんの愛らしい姿から、色や形のインスピレーションを受けることもあるのだとか。
特別な風景や出来事だけでなく、日々の暮らしの中にある何気ないものにも目を向け、そこから受け取った感覚を自分らしい表現へとつなげていく。そんな安藤さんのしなやかな感性も、作品の豊かな表情を生み出す理由のひとつなのかもしれません。
色が生まれるまで。工房で見た、たくさんの試作

安藤さんの作品を特徴づける、自然のうつろいを映し出したかのような美しい色彩。その奥には、素材選びから色の重ね方に至るまで、細やかな試行錯誤が積み重ねられています。
一般的な磁器は、珪石・長石・粘土などを原料としてつくられます。一方、安藤さんの作品では、粘土の代わりに希少な「花坂陶石」を使用しているのが特徴です。
釉薬をかける前の素地を見ると、一般的な粘土とは異なる、透明感を感じさせる白さが印象的です。この白い素地がキャンバスとなり、その上に重ねる色彩の繊細な表情を引き立ててくれるのだそうです。

独自に調合した釉薬は、筆で塗るのではなく、コンプレッサーを使って吹き付けていきます。色に深みを持たせるため、吹き付ける回数や濃さを調整しながら、幾重にも色を重ねていきます。多いときには4回ほど重ねることもあるそうです。
けれど、釉薬をかけた段階では、焼き上がりの色を完全に予測することはできません。窯の中で起こるわずかな変化によって、焼成前には想像できなかった色合いや表情が生まれることもあります。
「窯を開けて、想像を超えた思いがけない美しさに出会えた瞬間の喜びは、何物にも代えがたい」
そう語る安藤さんの言葉からは、色を追求する一方で、窯の中で生まれる予想外の変化も大切にされていることが伝わってきました。

今回の工房訪問で特に感動的だったのは、整然と並べられた無数のテストピースでした。
釉薬に着色剤を混ぜ、吹き付ける回数や濃さを変えて焼成し、その仕上がりを確かめる。条件を少しずつ変えながら、理想の色に近づけていきます。
一つひとつのテストピースから伝わってきたのは、思い描く色を実現するために重ねられてきた、途方もない試行錯誤でした。

美しい色は、最初から答えとして存在しているわけではない。
試して、焼いて、確かめて。また試して。
その繰り返しの先に、ようやく出会える色がある。
工房で目にしたたくさんの試作は、安藤さんの器がまとう奥深い色彩が、こうした地道な積み重ねによって生まれていることを教えてくれました。
家具や照明と共鳴する、繊細な色彩とフォルム

私たちが大切にしているのは、家具や照明を組み合わせることで生まれる、住空間全体の心地よさと、そこから広がる豊かな暮らしの提案です。
安藤さんの器は、食卓の上だけにとどまらず、家具や照明、周囲のインテリアと調和しながら、空間に新たな表情をもたらしてくれます。
独自の釉薬が生み出す奥深い色彩と、それを美しく引き立てるシンプルなフォルム。インテリアと組み合わせることで空間に新たな表情をもたらしてくれる点に深く共感したことが、CONNECTでの取り扱いを決めた大きな理由でした。

実は、安藤さんご自身も建築やインテリアへの関心が深く、制作にあたっては「空間に置かれたときの佇まいやサイズ感、背景とのコントラスト」を常に意識されているそうです。
器そのものの美しさだけでなく、置かれる空間との関係まで考えてつくられている。だからこそ、私たちが大切にしている家具や照明を中心とした空間づくりにも、自然と馴染むのだと感じました。
北欧の名作家具と、安藤さんの器

安藤さんは修業時代を経てデンマークへ渡ったそうです。そこで心を動かされたのは、人々が手仕事でつくられた器や家具を慈しみ、長い年月をかけて暮らしの中で使い続ける姿だったそうです。
使い手の日常に寄り添い、時を重ねるほどに大切な存在になっていく。そんなものづくりや暮らしへの想いは、北欧家具を通して私たちが届けたい価値観とも深く重なります。

たとえば、Poul Kjærholmの端正なスチールやレザーには、繊細なグラデーションをまとった花器を。シャープな素材の質感にやわらかな色彩が加わることで、互いの表情が引き立ち、空間に豊かな奥行きが生まれます。

Finn Juhlの有機的な木のフレームや鮮やかな色使いの家具には、落ち着いた色合いの小壺を。木の温もりや家具の色彩に静かに寄り添いながら、曲線の美しいフォルムが空間に心地よいアクセントを添えます。
植物を生ける花器としてはもちろん、器そのものの造形を楽しむオブジェとしても魅力を発揮します。
手仕事によって生まれる、一つひとつ異なる色や表情。それらが北欧の名作家具と出会うことで、住まいに新たな魅力が加わります。
※商品ページは随時更新しています。記事公開時点で、商品ページが準備中の場合がございます。
安藤由香さんの作品に出会う、特別なイベントのご案内

試行錯誤を重ねて生まれる、繊細で奥深い色彩。窯の中で生まれる思いがけない表情。そんな安藤由香さんの作品を、ぜひ実際に手に取ってご覧いただける機会にお越しください。
お気に入りの家具や照明にそっと寄り添う一品との出会いが、日々の暮らしをより豊かにするきっかけになれば嬉しく思います。
POP UPイベントのご案内
オンラインショップでの販売に先立ち、安藤由香さんの作品を展示・販売するPOP UPイベントを開催いたします。色彩や質感、フォルムなど、写真だけでは伝えきれない作品の魅力を、ぜひ会場でお楽しみください。
開催期間|2027年1月20日(水)~2月1日(月)
開催場所|岡山天満屋 Premium Living Gallery
※イベントの詳細は、決まり次第ブログやSNSなどでお知らせいたします。
※一部、会場で展示・販売を行わない商品もございます。あらかじめご了承ください。
作品について気になることがございましたら、CONNECT公式LINEよりお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
miki
WEB制作を担当していましたが、北欧インテリアの奥深さに心を奪われ、現在はセールスへ転身。自宅でもCONNECT取扱いの家具や照明を取り入れ、眩しさのないやわらかな光と機能美あふれるタイムレスなデザインに囲まれた暮らしを体感し、「心地よい空間は人生の質を変える」と実感しました。その体験を一人でも多くのお客様に届け、デザイナーの想いが込められた名作を時代を超えてつないでいける存在でありたいです。








