ヴィンテージQ&A#06 張替えのアレコレ

こんにちは。ヴィンテージ家具担当の柾木です。
先日、デンマークからヴィンテージのコンテナが到着し、新商品を入荷致しました。
はるばる海を渡ってやって来たたくさんの家具たち。丁寧にリペアを施し、生まれ変わるのが楽しみです。
​家具のリペアといえば、壊れた箇所や傷などを修復する作業を思い浮かべますが、そのほかに古くなったソファやイージーチェアの張地を新しい生地に張替える作業もあります。
CONNECTでは家具の生地の張替えも行っています。
「手持ちの家具の張替えをしたいが、いくらで張替えられますか?」
「オークションでヴィンテージ家具を落札したので張替えをお願いしたいが、出来ますか?」
このようなご質問をよくいただきます。
皆様が気になっている「家具のファブリックの張替えって、実際のところどうなの?」という疑問にお答えしていきます。
最後まで読んでもらえれば、張替えの全体像がつかめて、張替え依頼を具体的に検討できるようになりますのでぜひご覧ください。
 
張替えの5つのアレコレ
 1.素材~張り替えられる家具って?~
 2.張地~CONNECTがオススメする生地~
 3.工程~実際にどんなことをするの?~
 4.費用~何だかんだでコレが一番気になる。~
 5.依頼~オーダーってどうやるの?~
 
 
1.素材~張り替えられる家具って?~

基本的にファブリック素材を使用している家具であれば張替えは可能です。
ソファ、ダイニングチェア、イージーチェアなどが代表的なものとして挙げられます。

長年使用して、汚れが目立ってきたりクッションがへたってきたり、張地が破れてもう手放そうかなと思っている家具たちがご自宅にいませんか?
張替えをすることによってまだまだお使いいただけます。新しく生まれ変わって魅力がアップした家具たちに会ってみたくありませんか?
より一層愛着が湧くこと間違いなしです。
 
 
 
2.張地~CONNECTがオススメする生地~

いざ張替えをしようと思っても膨大な種類の生地からコレ!というお気に入りのものを見つけるのは至難の業ですよね。
そこで、CONNECTが取り扱っている生地の中から、スタッフが特におすすめする生地をご紹介します。

CONNECTでは、北欧デンマークを代表する一流テキスタイルブランド「 Kvadrat(クヴァドラ)」 の生地を取り扱っています。Kvadratの生地の魅力についてはこちらをお読みください。
ブログやインスタLIVEでもご紹介してきた Kvadrat 。Kvadratの生地は本当にどれも張替えにオススメなのですが、今回はヴィンテージ家具との相性が特に良いものを厳選しました。

 

CONNECTの推し生地-その1-
Kvadrat/Raf Simons(クヴァドラ / ラフ・シモンズ) /Sunniva3(スニバ)


▲色番号:左から153, 133, 173

Sunniva(スニバ)は、リネンが入っていることにより少し柔らかくサラッとした風合いが魅力です。一見、単色で織られたように見えますが、近くで見ると単色の2本の糸がしっかりと密に織られているのが分かります。
全て単色で織ると表面は抑揚がなく、平面的になりがちですが、縦糸と横糸の色が違うことで、光の当たり方や角度により新たな色が現れます。
ヴィンテージ家具の濃い色の木目とも相性がよく、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
​全部で35色あるSunniva3ですが、その中でもネイビー(783)とライトグレー(242)をオススメします。
ネイビーとライトグレーをオススメする理由
​基本的には、ご自分がどんな印象のお部屋にしたいのかによってお好みのお色を選ぶことをおすすめしていますが、CONNECTがなぜネイビーとライトグレーをオススメするのかその理由を紹介します。

お部屋にアクセント・ネイビー
​新しく生地を張替えて、お部屋にアクセントを加えたい方は、ネイビーがオススメです。
デニムの色でもあるネイビーは、暖色系にも寒色系にも合います。
デニムは言うなれば、ファッションのオールマイティアイテム。
張地にネイビーを選べば、お部屋のアクセントにもなりつつ、今お持ちの家具たちとも上手く調和してくれるはずです。
家具の張地の色選びに迷われたら、ファッションのコーディネートと同じように色の相性・組み合わせで考えていただくと、選びやすくなるかと思います。
Hans J. Wegner(ハンスJ・ウェグナー) / GE290 ソファ 3シーター/Raf Simons(ラフ・シモンズ)(vd2010-94)【北欧ヴィンテージ】

爽やかラグジュアリー・ライトグレー
お部屋を爽やかな印象にしたい方は、ライトグレーがオススメです。
グレーは生地によってはチープな印象になりがちですが、Kvadratは高品質のウールを使用しているため高級感を演出できます。
そしてライトグレーは汚れが目立ちにくい色なので、お部屋に置いても気を使いすぎず使用してもらえます。

Hans J. Wegner(ハンスJ・ウェグナー) / GE240 2シーター/ Raf Simons(ラフシモンズ)(vd2010-106)【北欧ヴィンテージ】

 
 
 
CONNECTの推し生地-その2-
先程紹介したSunnivaはシンプルでサラッとした生地ですが、もう少し柔らかいふっくらとした生地がお好みの方には、Coda(コーダ)をオススメします。
Coda(コーダ)は90%のウールと10%のポリアミドからなる生地です。2本の糸で織られていて、上の糸の隙間から濃い色の糸が垣間見えます。この工夫により、家具に貼った時カーブがより立体的に見えます。
ハンスJ.ウェグナーの名作ベアチェアの張地にも使われており、丸みを帯びた家具に合わせるとより柔らかく優しい印象になります。
 
 
 
CONNECTの推し生地-その3-
​Kvadrat / Tambourine Hallingdal(タンバリンハリンダル)

Kvadratとミナペルホネンを主宰するデザイナーの皆川明さんがタッグを組んだKvadrat×Akira Minagawaの「Tambourine Hallingdal(タンバリンハリンダル)」。
とても人気のある生地で、張替え依頼も多く頂きます。
Tambourine Hallingdalでの張替えについてのブログはこちら。

大きなボコボコした織り目に様々な影が出来て、一見単色に見えないHallingdal。Tambourine Hallingdalは、この色ムラのあるHallingdal生地に左右非対称の刺繍がほどこされています。だから経年変化で色のムラが増えた木目のヴィンテージ家具との相性も抜群です。

Poul M. Volther (ポール・M・ヴォルター) J61 ダイニングチェア/Tambourine Hallingdal 108(タンバリンハリンダル)(vd1801-217-01) 【北欧ヴィンテージ】

※本生地は、日本で人気であることと、生地を織ってから刺繍を施すため生産期間が長く多く作れないため生産が安定しておりません。欠品すると入荷まで半年以上と長くかかる場合がございます。お急ぎの場合はお問い合わせください。
 
 
 
3.工程~実際にどんなことをするの?~

生地を張替えると聞くと新しい張地に取り替えるだけと思ってしまうかもしれませんが、生地を張る前に様々な工程があります。

①布剥がし
 古くなった生地を剥がします。
②内部メンテナンス
 クッション、座面の中身のメンテナンスを行います。
 状態にもよりますが、中身のウレタンが劣化していたら新しいものに交換したり、そこまで痛みがない時は補充したりします。
 ヴィンテージのソファですとスプリングクッションが多いので、スプリングの調整(歪みの補正など)、劣化が激しいものだと新しいものに交換します。
③生地縫製
 ご希望の生地で、張替えを行います。
 張替えに必要な生地の長さのことを用尺(ようじゃく)と言います。ソファクッション1つにつき用尺約1m、ダイニングチェアの座面は用尺約60cmほど必要です。
 例えば、木製フレームのソファGE290の3シーターの場合だと、座面・背面クッションが合わせて6つなので、張替えに必要な用尺は約6mになります。
 
 
4.費用~何だかんだでコレが一番気になる。~

「今まで大切に使ってきた家具。思い出も詰まっているし、捨てたくはない。よし!張替えてまだまだずっと使おう。」
そうは言っても、張替えって一体いくらかかるんだろう?費用のことはやはり一番気になりますよね。
結論から言いますと、安くはありません。選んだ生地によっては、新品の家具より高くなる場合があります。

張替え費用=加工費(材料費等含む)+生地代
金額は張替える家具、生地によって様々ですが、代表的な3シーターソファ、ダイニングチェアを例に挙げてご紹介します。
 
 
3シーターソファ(木製フレーム)
クッションが取り外せるタイプの場合

①張替え加工費、材料費含む(内部メンテナンス、新規ウレタン交換等)
 ¥16,500/個×6個=¥99,000(税込)

②生地代(用尺6m※クッション6個)
 ・Sunniva3の場合:¥28,820/m×6m=¥172,920(税込)
 ・Coda2の場合:¥38,060/m×6m=¥228,360(税込)
 ・Tambourine Hallingdalの場合:¥51,590/m×6m=¥309,540(税込)
合計金額
 ・Sunniva3の場合:¥99,000+¥172,920=¥271,920(税込)
 ・Coda2の場合:¥99,000+¥228,360=¥327,360(税込)
 ・Tambourine Hallingdalの場合:¥99,000+¥309,540=¥408,540(税込)
※ソファによっては、アーム部分の張替えが必要なものもあります。アームも張替える場合はその分、生地代が1m分ほど必要になります。
 
 
 
 
​ダイニングチェア
座面を取り外せるタイプで標準的なサイズの座面の場合

①張替え加工費、材料費含む(内部メンテナンス、新規ウレタン交換等)
 ¥5,500(税込)

②生地代(用尺0.6m※座面幅約45cm)
 ・Sunniva3の場合:¥28,820/m×0.6m=¥17,292(税込)
 ・Coda2の場合:¥38,060/m×0.6m=¥22,836(税込)
 ・Tambourine Hallingdalの場合:¥51,590/m×0.6m=¥30,954(税込)
合計金額
 ・Sunniva3の場合:¥5,500+¥17,292=¥22,792(税込)
 ・Coda2の場合:¥5,500+¥22,836=¥28,336(税込)
 ・Tambourine Hallingdalの場合:¥5,500+¥30,954=¥36,454(税込)
 
※上記はあくまで目安のお見積り金額です。劣化が激しく新たにクッションを作成する場合、形状が特殊な場合は料金の変動があります。
※送料は片道分をご負担頂いております(お客さま宅からCONNECTまでの送料はお客さま負担、CONNECTからお客さま宅までの送料はCONNECT負担)。
※CONNECTがご対応する張替えは自社でお取り扱いのある生地のみになります。
 
 
5.依頼~オーダーってどうやるの?~

張替えをご希望の方はまず以下まで「張替えお見積り希望」とメールでご依頼ください。

アドレス:info@connect-d.com 

​記載していただきたい内容は以下です。

1.椅子やソファ全体の写真
2.張替えしたいクッションや座面の写真(表面、裏面、斜めからの写真)
3.椅子やソファの大まかなサイズ(幅・奥行・高さ)
4.椅子やソファ本体から取り外しできるかどうかのご確認
5.ご希望の生地(触り心地やデザインのご希望をうかがいご提案させていただくことも可能です)  Kvadratの生地の商品ページはこちら>

お伺いしたのち、後日お見積りメールをご返信させていただきます。

以後お見積り金額でご承諾いただきましたら、クッションや座面を宅配便でお送りください。

送り先:〒761-2407 香川県丸亀市綾歌町富熊428-1

メーカーから生地を取り寄せてからの張替になります。​時期によってばらつきはありますが、お預かりしてからご返送するまで平均すると1~2ヵ月ほどいただいております。
但し、生地によってはメーカー欠品している場合がございます。その場合は3ヵ月ほどお待ちいただく事がございます。
Tambourine Hallingdalで張替える場合、半年以上お待ちいただく事がございます。

まとめ
いかがでしたか?張替えに対する疑問や不明点が少しは解消されたでしょうか。
家具は使い捨てじゃない、受け継いでいくもの。北欧の人たちは家具を資産と考えます。時代や世代を超えて受け継がれてきた家具は、唯一無二の価値ある存在です。
家具の買い替えをお考えの方、大切に使ってきた愛着のある家具をこの先もずっと使っていきたい、次世代に受け継ぎたいとお考えの方、張替えという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
張替えは少しハードルが高い、張替え済みのものをお探しの方はこちら
 
 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

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masaki

買い物とキャンプが大好きな2児の母です。ヴィンテージ家具を担当しています。美しい家具や雑貨に囲まれて仕事ができて幸せです。ちなみにテレビよりラジオ派です。

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