時を超えて愛される北欧デザインと、安らぎの座り心地｜ CH291 ハイバックラウンジチェア
カール・ハンセン＆サンのCH290シリーズは、ハンス J. ウェグナーが1962年にデザインした、木工技術の魅力が存分に感じられるコレクションです。
このコレクションの一部であるCH291ラウンジチェアは、高い背もたれを持つハイバックモデルです。
シンプルでありながら存在感のあるフォルムに、幅広のアームレスト、背面のスラット（横桟）、そしてダイナミックに伸びる脚部が美しく調和し、ウェグナーらしい機能美を体現しています。
CH290シリーズ、名作の歴史と継承
現在のCH290シリーズの原点となるデザインは、元々デンマークの老舗家具メーカー、GETAMA社によって製造されていました。
それが、GE290シリーズ（GEはGETAMA社の頭文字）であり、半世紀以上の時を超えて愛され続けるウェグナーの名作です。
GE290A ハイバック イージーチェア（ヴィンテージ）
このタイムレスなデザインは、背面の美しいスラットや、後方に滑らかに伸びた後脚のフォルムが特徴です。
その普遍的な美しさは、半世紀以上にわたり北欧家具ファンを魅了し続け、ヴィンテージ市場でも価値が落ちないことで知られています。
CH291 ラウンジチェア（ハイバックモデル）
そして2024年、GETAMA社が大火災により甚大な被害を受けたことに伴い、
長きにわたり愛されてきたGE290シリーズは、カール・ハンセン＆サンに引き継がれることになりました。
カール・ハンセン＆サンは、この普遍的なデザインを、すべてデンマークの工場にて、熟練した職人の手仕事で製作しています。
それは、単なる家具ではなく、時代を超えて受け継がれるにふさわしい、美術品のような美しさと価値をお客様にお届けするためです。
時代を超えて愛されるデザインと座り心地
頭まで優しく包み込まれる、快適な座り心地
後脚からアームレストへと流れる美しいラインには、座り心地を追求した熟練の技が息づいています。
角をとり、丁寧に削り出されたアームレストは、手に優しく馴染む心地よい感触。
思わず触れたくなる滑らかな仕上がりです。
この心地よさと、高い背もたれ、ヘッドレスト、そして緩やかな傾斜を持つ座面が調和し、深く身体を預けた時の安定感を高め、頭部から全身を優しくサポート。
最適なリラックス姿勢と、長時間座っても疲れにくい特別な座り心地は、ハイバックならではの魅力です。
GE290A ハイバック イージーチェア（ヴィンテージ）
また、ゆったりとした幅広のアームレストは、スマートフォンや飲み物を手元に置けるサイドテーブルとしても役立ち、より豊かなリラックスタイムを演出します。
伝統を継承し、進化したディテール
カール・ハンセン＆サンが手がけるCH290シリーズでは、オリジナルのデザインを忠実に再現しつつ、ウェグナー事務所の修正意見を反映した細部への改良が施されています。
GE290A ハイバック イージーチェア（ヴィンテージ）の比較
左：初期モデル 右：後継モデル
例えば、ヴィンテージ市場で見られるGE290A（初期モデル）ではヘッド部分がフレームに固定されていましたが、その後のモデルからヘッドレストが前後に可動するよう改良されました。
CH291 ラウンジチェア（ハイバックモデル）
これはCH291にも継承されており、可動式のヘッドレストが首や肩への負担を和らげ、心地よさがぐっと増しています。
よりソフトな座り心地
座面クッションの硬さが、より身体に馴染むようソフトに改良されました。
（背もたれクッションはほぼ同じ硬さを維持しています）
より美しいフレームの表情
左：GE290A ハイバック イージーチェア（ヴィンテージ）
右：CH291 ラウンジチェア（ハイバックモデル）
部材の接合ラインの美しさを追求するため、座面の下や側面からビスを見せない構造に改良しました。
その結果、曲線的で洗練されたラインが際立ち、ウェグナーが理想とした継ぎ目のない機能美を体現しています。
ヘッドレストのお手入れがより簡単に
以前はビスで固定されていたCH291ハイバックのヘッドレストは、より簡単に取り外せるジッパー方式に変更。
これにより、日々のお手入れが手軽に行えるようになりました。
手入れをしながら、永く使える
フレームには、木の自然な美しさを引き立てるよう手作業で滑らかに仕上げられた、耐久性の高いFSC認証オーク材を使用しています。
また、お好みの座り心地に合わせて中材をお選びいただけます。
選べる中材
座面と背もたれの中材は、標準仕様の「ウレタンフォーム」に加え、
追加料金にて「羽毛トップ（中心材にウレタン＋表面・裏面に羽毛）」もお選びいただけます。
羽毛トップは、よりふんわりとした、柔らかな座り心地になります。
1．ウレタンフォーム
ハリと直線的なラインを強調したい場合や、生地の張り感を際立たせたい場合におすすめです。
2.羽毛トップ
柔らかくふんわりとしたボリューム感を出したい時にぴったりです。
羽毛が持つソフトで包み込むような感触が、座り心地をより一層豊かなものにします。
永く愛用できるメンテナンス設計
中材は取り外し可能な設計で、必要に応じて交換できます。
なお、羽毛トップ仕様では、ウレタンは羽毛よりも早くへたれる性質があるため、羽毛はそのままでウレタンのみを交換することが可能です。
これは、手入れをしながら永く使い続けることを前提とした、サステナブルなデザインです。
おすすめコーディネート ‐ナチュラルな木の温もりとモダンインテリアの美しい調和‐
CH290シリーズは、普遍的なデザインゆえに、クラシカルな北欧スタイルはもちろん、現代的なモダンインテリアにも幅広く調和してくれます。
特に、重厚な木製フレームとシャープなステンレス脚のガラステーブルとの組み合わせは、美しいコントラストが際立ち、洗練されたリビングシーンを演出します。
シンプルながらも存在感を放つチェアが、モダンな空間に自然と溶け込み、唯一無二の品格をもたらしてくれるでしょう。
CH290シリーズ｜バリエーション
CH290シリーズ｜バリエーション
CH290シリーズは、「木部の仕上げ」「張地（ファブリックorレザー）」「中材」の組み合わせから、お好みのバリエーションをお選びいただけます。
樹種や仕上げの詳細については、スタッフが丁寧にサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にCONNECTまでお問い合わせください。
デザイナーについて
▶ Hans J. Wegner（ハンス J. ウェグナー）
世界中で愛され続ける名作を数多く生み出した「椅子の巨匠」
1914年、デンマークの南ユトランドに生まれたウェグナー。主に椅子のデザインを追求し、500脚以上のデザインをしていることから、椅子の巨匠として世界中で知られています。見た目の美しさと、人間工学的な人の使い心地のよさとの融合を探求し続けた家具デザイナーです。2007年1月26日、92歳で逝去
ブランドについて
▶ CARL HANSEN & SON（カール・ハンセン＆サン）
北欧家具の巨匠、ハンス J. ウェグナーの家具を最も数多く製作する CARL HANSEN & SON社の家具からは、一切の妥協を許さないクラフトマンシップ、考え抜かれたデザイン、デンマークが誇る伝統的な製作技術、そして、なによりも家具に対する深い愛情を感じることができます。
当店は、カール・ハンセン＆サンのオフィシャル・パートナーショップです。
