伝統とモダンの融合
優雅なる傑作、OW149-2コロニアルソファ
幻だった2人掛け。1700年代の様式から生まれた「コロニアルソファ」の歩み
「コロニアル」という名称は、デザイナーのオーレ・ヴァンシャーが研究した1700年代のイギリスのチェア、特に植民地(コロニアル)時代の家具からインスピレーションを得てデザインされたことに由来します。ヴァンシャーは、クラシックな伝統様式の優雅さと格式に、時代にふさわしいモダンな要素を融合させることを目指しました。
1940年代から1950年代にかけては、第二次世界大戦後の復興期であり、「デザイン家具をすべての人に」という思想が広まった時代でもありました。ヴァンシャーは、機械生産も視野に入れた、高品質で効率的な家具デザインにも取り組みました。
1959年に発表された、1人掛けの代表作であるコロニアルチェアをもとに、2人掛けの「OW149-2 コロニアルソファ」がデザインされたのは1964年のこと。しかし、当時はごくわずかな数しか生産されず、長らく知る人ぞ知る幻の存在となっていました。それから半世紀が経った2015年。カール・ハンセン&サン社によって復刻され、ようやく私たちのリビングへ迎え入れられるようになりました。
オーレ・ヴァンシャーとはどんな人物?
OW149(コロニアルチェア)をデザインしたオーレ・ヴァンシャー(1903-1985)は、「デンマークモダンの父」コーア・クリントに師事し、王立芸術アカデミーやクリントの事務所で学んだ経験が彼のデザイン思想の基盤となりました。彼はまた、単なるデザイナーにとどまらず、世界各地の家具デザインを研究した家具の歴史研究家でもありました。この深い知識と洞察が、彼の作品に普遍的な美しさと歴史的背景をもたらしています。
「OW149-2」の魅力とは?
品格を宿す、細く優雅な曲線を描くフレーム
コロニアルソファの最大の魅力は、その細く繊細なフレームにあります。オーレ・ヴァンシャーが追求した完璧なプロポーションから生まれるこの優美な線は、見た目の軽やかさだけでなく、空間に洗練された広がりと静かな品格をもたらします。
細部にわたる職人技
全体を通して平面的な部分がほとんどなく、細部にわたる繊細なディテールが優雅な全体の雰囲気を作り上げています。特に肘掛けの丸い先端部分はついつい触っていたくなる滑らかさ。
ご注目いただきたいのが、コロニアルソファの肘掛け先端部分に見られる繊細な溝です。これは単なる装飾ではありません。木材は湿度の変化によって伸縮するものですが、この溝は、そうした木の自然な動きによる接合部のわずかなズレをカバーする役割を担っています。オーレ・ヴァンシャーはこの機能的な工夫を、デザインとして見事に融合させました。
細く優雅な見た目にもかかわらず、コロニアルソファが非常に安定しているのは、この後ろ脚のカーブが大きく貢献しています。わずかにカーブさせることで、椅子の接地面を広げ、重心を安定させています。
心ゆくまで寛げる安定した座り心地
身体を優しく包み込むフェザークッションの中材には、ウレタンチップとフェザーが使用されています。
沈み込みにくく、硬すぎず柔らかすぎない張りのある安定した座り心地です。
クッションの型崩れを防ぐために、キルティング加工が施されており、中材が偏りにくく、美しいフォルムを長く保つことができます。
フェザーが混ざっているので、空気をパンパンと叩き入れることでいつでも復元してくれるのもうれしいところ。
優れたメンテナンス性
※写真は同シリーズのOW149(コロニアルチェア)
オーレ・ヴァンシャーは実用性とメンテナンス性にも深く配慮しました。
特徴的なのは、クッションを外すと現れる美しい籐張りの座面です。クッションや籐張りの座面も取り外し可能でメンテナンスのしやすさも嬉しいポイントです。クッションが痛んだ場合は、クッションのみの購入が可能で、長きにわたって使い続けることができるよう設計されています。
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自由な組み合わせで描く、理想のラウンジ空間
デザインが響き合う、ヴァンシャーのシステマチックな美
モジュール的な思考を取り入れたヴァンシャーのデザインは、シリーズで並べた際にその真価を発揮します。OW149 コロニアルチェアはもちろん、OW449 コーヒーテーブルと組み合わせれば、脚部の繊細なラインが呼応し、空間に余白を保ちつつ、心地よいリズムと統一感が宿ります。
理想の「寛ぎの拠点」を、ライフスタイルに合わせて自由に、軽やかに拡張していくことができます。
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スタッフレビュー
「柔らかすぎるソファは苦手だけど、座り心地の良さは妥協したくない」そんな方にこそ、コロニアルソファはぴったりです。程良い反発力のある座面は、腰が過度に沈み込まず、長時間座っていても姿勢が崩れません。背もたれも少し立ち上がり気味の角度で、リラックスしすぎない「椅子に近い」感覚で座れるため、読書や作業など、様々なシーンで活躍してくれます。
※写真は同シリーズのOW149(コロニアルチェア)
さらに、このソファの実用性は座り心地だけではありません。クッションはもちろん、籐編みの座面枠まで手で持ち上げて取り外しが可能なのが、日々の暮らしにおいて本当に助かるポイントです。座面下に埃が溜まったときも、サッと外して払ったり、フレームの隙間を拭き掃除したりと、お手入れがとてもしやすいのです。お気に入りの家具は長く大切に使いたいもの。コロニアルソファは、その願いをしっかりと叶えてくれる一台です。
OW149-2 | バリエーションのご紹介
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長く使うために知っておきたい、メンテナンス方法
レザークッション(セミアニリンレザー)
日常のお手入れ
柔らかい清潔な布で優しく乾拭きし、ホコリを取り除きます。強く擦らないよう注意してください。
軽い汚れのお手入れ
専用クリーナーを布に少量取り、目立たない場所で試してから拭き取ってください。専用クリーナーがない場合は、固く絞った布で軽く拭き、すぐに乾いた布で水分を拭き取ります。
定期的なメンテナンス(半年に1回〜年1回)
革の柔軟性を保つために、専用のプロテクションクリームを薄く塗布します。これも必ず目立たない場所で試してから行ってください。
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緊急時の対応(液体をこぼした場合)
すぐに清潔な布で吸い取るように拭き取り、自然乾燥させます。ドライヤーなどでの急激な乾燥は避けてください。
全体的な注意点
直射日光や高温多湿を避け、化学薬品の使用は厳禁です。変色する可能性がございます。