【動画公開】石巻から世界へ。DIYの概念を覆した15年の物語

 

「あの時、どんな思いでこれを作ったんだろうな」

石巻工房の家具に触れると、ふとそんな言葉がこぼれます。

震災という大きな出来事から生まれ、いまや世界中で愛されるようになった家具ブランド「石巻工房」。

けれど、彼らが届けているのは、単に「おしゃれな家具」だけではありません。 そこにあるのは、自らの手で暮らしを豊かにしようとする「DIY精神」と、家具の先に広がる温かなコミュニティの物語でした。

今回の動画では、石巻工房の15年の歩みを振り返りながら、創設者の芦沢啓治さんと工房長の千葉隆博さんにお話を伺いました。

 

 

01.野外映画館のベンチから始まった、「居場所」の作りかた

▲石巻工房の創立に携わった建築家の芦沢啓治氏

YouTubeリンク:DIYの常識を変えるデザイン。誰もが家具と暮らしの作り手【石巻工房特別インタビュー】

 

2011年3月、宮城県石巻市。 建築家の芦沢さんたちがこの地に降り立ったとき、目的は「ブランドを作ること」ではありませんでした。

必要だったのは、被災した人々が自分たちの手で家を直し、立ち上がるための「街の公共工房」。

 

その象徴となったのが、津波で流された映画館の代わりに企画された「野外映画館」のためのベンチでした。

地元・石巻工業高校の生徒たちと一緒に、新幹線の中で描かれたスケッチをもとに作った、素朴で頑丈なベンチ。

それが人々の「憩いの場」となり、対話を生むきっかけになったのです。

 

「震災の復興には時間がかかる。だからこそ、自分たちで自走できる仕組みにしなければ」。

そんな強い思いから、石巻工房の物語は始まりました。

 

 


02規格品の木材に「デザイン」というスパイスを

石巻工房の家具をよく見ると、あることに気づきます。 それは、すべてが「誰でも作れるほどシンプルな構造」であること。

特別な職人技ではなく、ホームセンターで手に入る「2×4(ツーバイフォー)材」と「ビス(ネジ)」だけでできている。

けれど、そこには世界的なデザイナーたちの知恵が詰まっています。

元寿司職人で、現在は工房長の千葉さんはこう語ります。

 

▲石巻工房で工房長を務める千葉隆博氏

 

「最初は、デザインなんて自分には遠いものだと思っていました。でも、制約のあるシンプルな材料を、デザイナーが知恵を絞って形にすると、無骨な木材が『かっこよくて丈夫な家具』に変わるんです。デザインとは、問題を解決することなんだと気づかされました」

一切のごまかしがない、裸のままの構造。

そこに宿る潔い美しさは、私たちの暮らしに「自分の手で変えていける」という自信をくれるような気がします。

 

 


03.世界へ広がる「Made in Local」の輪

石巻工房の活動はいま、日本を飛び出し、イギリス、デトロイト、そして戦火の中にあるウクライナへと広がっています。

重い家具を運ぶのではなく、「デザイン(図面)」を届ける。 現地の木材を使い、現地の人たちの手で作る「Made in Local」というプロジェクト。

「ライフラインが絶たれたとき、自分たちの力でどうサバイブし、問題を解決するか。その考え方を伝えているんです」

 

家具作りを通して、国境を越えた連帯と、明日への希望が生まれていく。

その様子は、ぜひ動画の中の力強い言葉で受け取ってほしいエピソードのひとつです。

 

 


04.暮らしの真ん中に、一脚のスツールを

今回、カリモク コモンズ トウキョウで開催された特別展示には、石巻工房を象徴する15の家具が並びました。

その多くが「スツール」や「ベンチ」であることも、石巻工房らしさかもしれません。

椅子ほど大袈裟ではなく、ひょいと持ち運べて、ときにはサイドテーブルにもなる。

 

「日本人の家に行ったら、大体石巻工房の家具が1個あるよね、と言われるくらい、みんなに愛されるブランドになりたい」

ファウンダーの芦沢さんが描く未来。

それは、デンマークの家庭に当たり前に名作椅子があるように、私たちの暮らしのそばに、手作りの温もりが当たり前にある景色です。

 

 

 

【本編映像】続きはぜひ、お二人の温かな生の声でお聞きください

YouTubeリンク:DIYの常識を変えるデザイン。誰もが家具と暮らしの作り手【石巻工房特別インタビュー】

 

インタビューの最後、千葉さんが語った「あえてこだわりを持たない」という言葉の真意。そして、芦沢さんが考える「これからのDIY」の可能性とは——。

木の香りが漂ってきそうな映像とともに、石巻工房の熱い想いに触れてみませんか。 お気に入りのコーヒーを片手に、ゆっくりとご覧いただけたら嬉しいです。

 

 


石巻工房

 

ただ座るためだけの道具ではなく、空間に静かな対話を生み出す家具。

2011年の震災復興をきっかけに宮城県石巻市で生まれた石巻工房は、「自分たちの手で暮らしをつくる」というごく素朴で力強い思想から始まりました。

そんなDIYの精神と、人々の繋がりを育むコミュニティの物語が、一つひとつのプロダクトに刻まれています。

【石巻工房の商品はこちら】

 

 

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こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。

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