USMハラー徹底解説 第3段「扉」 |機能と美しさを備えたフロントパーツ
名作家具をパーツごとにひも解くシリーズ「USMハラーのディテールに迫る」第3回です。
第1回のブログでは「チューブ」と「ジョイントボール」について、第2回では「パネル」について詳しく見てきました。
今回注目するのは、ユニットの“顔”である扉。
収納家具の印象や使い心地を大きく左右するパーツであり、USMハラーが名作と呼ばれる理由を実感できるパーツです。シンプルに見える扉に、USMの思想と機能美が凝縮されています。
扉の役割は「フタ」だけじゃない
一般的に家具の扉は、収納物を隠したりホコリを防いだりするための「フタ」として扱われます。
USMハラーの扉は、もちろんそういった役割もありますが、扉の有り無しが自由に選択できることにより、デザイン的に楽しむこともできます。扉を付けて部屋がスッキリと見えるようにしたり、扉無しにしてお気に入りのオブジェを飾ったり。小さな子供やペットにとって危険なものから守るために扉が必要な場合もあります。
扉は機能性、デザイン性、安全性──そのすべてを担っています。
扉の種類
台にもなる多機能な「ドロップダウンドア」
ドロップダウンドアは前に大きく開き、油圧式部品により閉じるときは柔らかく静かで高級感があります。
開いた状態のドアは耐荷重が10kgあり、簡易デスクや作業台としても使用できます。ドアは90度開くため奥行きが深くても出し入れしやすく、開いたドアに一旦モノを置いたりできるのも使い勝手の良さを感じます。
「隠すための扉」ではなく「使うための扉」として、新しい価値を生み出しています。
▲上がアコースティックタイプのドロップダウンドア、下は通常のドロップダウンドア
ドロップダウンドアは防音性のあるタイプを選ぶことも可能です。パンチング穴をあけた表の板と裏の板の間に不織布を挟んだ仕様です(アコースティックタイプ)。特にオフィスなどで、USMの面積が大きいと、スチール素材の為に音が反響しやすくなる場合があります。そんな音の反響を抑え、オフィスなどの静かな空間づくりに役立ちます。見た目もパンチングの穴が遊び心のあるデザインのアクセントになり、防音に関係なく選ばれる場合もあります。
引き出しとして使える「エクステンションドア」
エクステンションドアはスライドレールが使われている「引き出し」式のドアです。油圧部品を用いた構造により、書類やたくさんの洋服を詰め込んでも軽々と開け閉めできます。耐荷重は奥行き35㎝タイプで35㎏・奥行き50㎝タイプで50㎏までOK。
実はエクステンションドアの扉(前面)部分と前述のドロップダウンドアの扉は全く同じですが、それぞれの金物を合わせることによって異なったドアとして機能します。ここでもモジュラー式家具の合理性の高さを感じることができます。
▲USMハラー / キャビネット / W773×D373×H1090mm / ドロップダウンドア×2 エクステンションドア×1
写真のキャビネット(短納期商品:JPQS001)の扉は3枚とも見た目は同じですが、上・中段はドロップダウンドア、下段はエクステンションドアにボックス(メタルボックスインサート)を取り付けた引き出しです。最下部に引き出しを配置すると、腰を落とさず中身が確認できたり出し入れできたりして便利です。
エクステンションドアは、ボックスを一緒に使うと引き出しですが(写真上の下段左)、ボックス無しで使用することもできます(写真上の中段右)。収納するものによって必要なパーツを選択し、より使いやすい収納家具にすることができます。
扉が収納できる「フリップアップドア」
「フリップアップドア」は上方向に開く設計になっており、水平になるまで完全に上げたら内側にスライドして収納できる作りになっています。目線より上の高さの扉として使われることが多い扉ですが、内側に収納できるため敢えて下段で使う場合もあります。
上の写真の左側の棚は高さ35㎝のユニット5段で構成されていて、下4段はドロップダウンドアもしくはエクステンションドアです。一番上のドアはフリップアップドアです。ご覧の通り、丸いハンドルの位置が異なっていて、フリップアップドアは下から上にあげるため、ハンドルが下の位置についているのが特徴です。
写真のテレビボードではフリップアップドアを使っています。扉はスチールのしっかりした板を使用している為、内部に録画機器など収納した場合リモコン操作ができない場合があります。ドロップダウンドアを開けっぱなしにしていると邪魔になってしまいますが、フリップアップドアを使うとユニット内上部に収納できるため、開けっ放しにしていてもスッキリ見えます。ただし、完全には内部に納まらず数センチ出るのと、扉が内部に納まる分、内側に収納するものの高さを少し控える必要があります。
コレクションケースになる「ガラスドア」
USMはスチールのパネルやドア以外にガラスパネルやガラスドアもあります。ガラス素材のドアはコレクションを美しく展示するのに最適。強化ガラスを採用し、安全性も確保されています。ガラスドアは吊元が左右選べて横に開く仕様です。
お気に入りのカップ&ソーサーをガラスのUSMハラーに入れるとまるで美術館のコレクションです!
扉を支える「ハンドル」
USMハラーの扉を象徴するのが、シルバーの円形ハンドルです。丸いハンドルは時計回りに回しながら手前に引いて開ける設計になっており、耐震用のラッチ付き構造となっています。これは日本の標準仕様です。世界共通仕様は回さずに開閉できるシンプルな設計で、鍵の有り無しにかかわらず鍵穴が付いてます。
▲世界共通仕様のハンドルには鍵穴がある。
共通して、滑りにくい凹凸が施されており、鍵付きと鍵なしを用途に応じて選ぶことができます。単なる操作部品にとどまらず、国や生活環境にまで配慮した設計思想を象徴するパーツです。
まとめ|扉一枚に宿るUSMの哲学
USMハラーの扉は、単なる開閉パーツではありません。
収納家具の顔として空間の印象を決め、日常の利便性を高め、安全性までも支える存在です。
「閉じる」だけでなく「使う」ための扉。
扉一枚で家具全体の完成度を高める設計。
そして使うたびに「ここまで考え抜かれているのか」と感じさせる体験。
そのすべてが、一見シンプルな一枚の扉に凝縮されています。
・・そんなUSMの思いの詰まった扉ですが、シンプルに、扉を付けようかな?無しにしようかな?何色にしようかな?と考えるのもUSMハラーの楽しさです。迷ったらぜひCONNECTにご相談くださいね。
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この記事を書いた人

okumura
岡山スタッフの奥村です。 休みの日には天然酵母のパンを作っています。 天満屋別館のプレミアムリビングギャラリーでUSMのご相談を承っていますので、お気軽にご相談ください!