Artek(アルテック)照明辞典②「A333 Pendant Lamp“Turnip”」

北欧を代表する家具ブランド「Artek(アルテック)」。アルテックの家具というとスツールやチェアなどの木製家具のイメージが強いかもしれませんが、実は照明も幅広いバリエーションがあります。時代に左右されないシンプルなデザインと機能性、彫刻のような美しさを兼ね備えたアルテックの名作照明の数々を、これから「Artek(アルテック)照明辞典」としてご紹介していきたいと思います。

2回目は「A333 Pendant Lamp“Turnip”(タ―ニップ)」についてご紹介します。

 

 

時代を超えて愛される個性的なフォルム

Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)により、1950年代にデザインされた「A333Pendant Lamp “Turnip”(タ―ニップ)」。“Turnip“はカブという意味で、丸みを帯びた有機的なフォルムは野菜の「カブ」を連想させます。もともとはスウェーデンの首都ヘルシンキにある国民年金協会の建築のためにデザインされました。近年復刻され、カブのような個性的なフォルムは時代を超えても人々に愛されています。

 

 

眼に優しい光の質

 

アルヴァ・アアルトは眼に対して生理的にも心理的にも優しい光の質を最も重要視し、照明器具をデザインしています。
A333は下部に広がる柔らかな光と上部からの天井へ向けて光を逃がす構造になっており、丸く膨らんだフォルムをより引き立てます。
シェード上部は閉じられておらず2段になっており、内側がホワイトなので反射した光を広範囲に照らしてくれます。

 

 

“しっくり”くる存在感

とても繊細な曲線で作られているA333は愛らしさとそれでいて美しさも兼ね備えています。
奇抜にも見えるカブのようなフォルム、真鍮とホワイトのコントラストは空間に取り入れにくいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、吊るしてみると万能で“しっくり”くるのです。空間を華やかにすることはもちろん、空間に馴染むペンダントランプとなっています。
国民年金協会やメゾン・カレのほか、ヘルシンキのアカデミア書店のスターバックスでも採用されています。

 

 

昼と夜で変わる表情

 

朝や昼間の太陽が出ている時間帯、ペンダントライトを点灯していないときはシェードのボトム部分の真鍮メッキのリングが空間を明るくし、程よい存在感を放ちます。
日が沈んだ夜、点灯させるとガラリと雰囲気が変わり楕円形の穴が連続するデザインは帯のように光り輝きアアルトがこだわった温かみのある光を演出してくれます。点灯しているとき、点灯していないときの表情がガラリと変わるところもまたA333の魅力のひとつでもあります。

 

 

日本の住宅天井高に合わせて設定されたコード長

A333に限らずアルテックの照明器具は、現存の日本の住宅天井高の平均を2.2~2.4mとして算出して設定しています。CONNECTで取り扱いのあるルイスポールセンやフリッツ・ハンセンの照明器具に比べて、アルテックの照明器具は比較的コードの長さが短めなのが特徴です。

例えばルイスポールセンの照明はコードの長さだけで約1.5mくらいありますが、A333は全長(引掛シーリングキャップ上端から、器具下端までのこと)が1mなので、コードの長さは80cmとなっています。

どこで吊りたいか、どのように使いたいかなどでコードの長さは変わってはきますが、一般的な住宅の天井高でダイニングテーブル上に吊るす場合、コード加工なしでそのまま吊っても十分灯りの確保ができるパターンもあります。吊りたい場所の天井高やテーブル高など事前に十分ご確認の上ご購入ください。
またコード延長などもできますので、コードの長さにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

コード加工についてはこちら

 

 

日々のお手入れについて

日々のお手入れとしては、柔らかい布をぬるま湯か中性洗剤につけてよくしぼってからふきとってください。シンナー、ベンジン、磨き粉やたわし、熱湯などは使用しないでください。

 

 

A333Pendant Lamp“Turnip“(タ―ニップ)を使ったコーディネート

A333はコンパクトなサイズ感なので、場所によって1灯吊りもしくは多灯吊りでも使いやすい照明になっています。それぞれのコーディネート例をご紹介します。

1灯吊り

ベッドサイドに低めに吊るしたコーディネートです。

 

ソファ横のサイドテーブルを照らします。

 

多灯(3灯)吊りの場合

キッチンカウンターに3灯吊るしています。木目調のキッチンとの相性も抜群です。

 

デザイナーについて

「北欧の賢人」と呼ばれた、アルテック創業者のひとりアルヴァ・アアルト。1898年フィンランド中西部のクオルタネ生まれ。ヘルシンキ工科大学を卒業後、ユヴァスキュラ市で「建築・モニュメンタルアート事務所アルヴァ・アアルト」を開設しました。1976年、78歳で亡くなるまで生涯に200を超える建築を設計しました。自身が設計した建築に合わせて家具のデザインも手掛け、プロダクトデザイナーとしてもその名を残しました。

 

 

 

Artekについて

アルテックは1935年にアルヴァ・アアルトが自作の家具を国内外に販売するために、妻:アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス・グスタフ・ハールで設立した、北欧モダンを代表する家具ブランドです。「art」芸術と「technology」高い技術の融合により、「artek」としてモダン家具を追求するという先進的な試みを行ってきました。
アルテックは地元フィンランドの自然素材を調達し、自然の循環を妨げることのない製造方法で安全性と耐久性の高い、優れた製品を作り続けてきました。暮らしの中のあらゆる場面で多用途に使える実用性と機能性を兼ね備えた持続可能なデザインを作り続けること、それがアルテックの哲学です。

 

 

まとめ

アルテックの「A333Pendant Lamp“Turnip“」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?カブの様な愛らしいフォルムはお部屋に飾るとアクセントになり、オブジェ的な存在で空間を華やかにしてくれます。

アルテックの名作照明の数々を「Artek(アルテック)照明辞典」としてこれからどんどん紹介していきますので次回をお楽しみに!

 

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この記事を書いた人

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憧れだった北欧家具たちに囲まれ毎日ウキウキしながらお仕事が出来ています。シンプルながらも心地よく丁寧に過ごせていけるような情報をお伝えできればと思います。

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