Artek(アルテック)照明辞典③「A338 Pendant Lamp “Bilberry“」

北欧を代表する家具ブランド「Artek(アルテック)」。アルテックの家具というとスツールやチェアなどの木製家具のイメージが強いかもしれませんが、実は照明も幅広いバリエーションがあります。
時代に左右されないシンプルなデザインと機能性、彫刻のような美しさを兼ね備えたアルテックの名作照明の数々を、これから「Artek(アルテック)照明辞典」としてご紹介していきたいと思います。

3回目は「A338 Pendant Lamp “Bilberry“」についてご紹介します。

 

 

アアルトが愛した果実から発想を得たスポットライト

1950年に、アートコレクターであったルイ・カレのためにアアルトが設計したパリのルイ・カレ邸にあるさまざまなアートを照らすためにデザインされた、「A338 Pendant Lamp “Bilberry“(ビルベリー)」。
“Bilberry“はこけもも(リンゴンベリー)という意味で、北欧ではポピュラーな果実の名前から付けられました。その名の通り、果実の形をした丸いフォルムが特徴となっています。
明かりを消していても、丸みを帯びたフォルムがかわいい雰囲気を醸し出します。さらに飾っているだけで、ビルベリーそのものがアートに見えてきます。

 

 

小さいフォルムながら強い光を放つ

アートを照らすためにデザインされたA338。
電球部分にカバーがないため、直接見ると眩しいですが、見たいもの(アート)を照らすことに優れた構造となっています。

シェードの上部には1cmほどの小さなスリット(穴)がぐるりと並んでいます。A338に限らずアルテックの照明ほとんどにこのデザインが使われています。このスリットからもれる温かな光が空間に優しい印象を与えてくれます。
1950年にデザインされたビルべリー、その当時は白熱灯が主流であり、熱を逃がすためにも穴があけられています。

 

 

多灯使いもできるスポットライト

A338 Pendant Lamp “Bilberry“

1灯でもかわいいA338ですが、多灯使いすることも可能です。多灯使いする際に、同じ長さで吊るのではなくそれぞれの高さを変えると遊び心あるスタイリングになります。
また、照らす方向を変えることもできます。

 

 

取り付けや方向を変えることが簡単

取り付けの際には、マイナスドライバーをご準備ください。
マイナスドライバーで、フランジカバーのネジを緩め降ろし、取り付けることができます。

照らしたい方向を変える際には、上の写真の箇所をドライバーで緩め、止めたい方向でネジを締めると固定することが可能です。

 

 

日本の住宅天井高に合わせて設定されたコードの長さ

A338に限らずアルテックの照明器具は、現存の日本の住宅天井高の平均を2.2~2.4mとして算出して設定しています。CONNECTで取り扱いのあるルイスポールセンやフリッツ・ハンセンの照明器具に比べて、アルテックの照明器具は比較的コードの長さが短めなのが特徴です。
例えばルイスポールセンの照明はコードの長さだけで約1.5mくらいありますが、A338は全長(引掛シーリングキャップ上端から、器具下端までのこと)が1mなので、コードの長さは85cmとなっています。

例えば天井高が、テーブル上から照明器具の下までの高さは60~70cm。十分な灯りを確保することができます。

天井高240cm、照明器具の下までの高さ60cm、テーブルの高さ72cmの場合、全長が108cmとなるので、コード加工なしでそのまま吊っても問題はない範囲です。8cm分足らないことが気になる方は、コード延長も可能です。
A338を取り付けたい場所の天井高やテーブル・カウンターなどの高さなど計算した上でコードを延長またはカット加工するかどうかご検討ください。

≫ コード加工についてはこちら

 

 

日頃のお手入れについて

乾いた布やハタキのようなものでホコリを払い、やわらかい布で軽く拭いてください。 サビや変色の原因になるので水拭きはしないでください。
※お手入れの際は必ず電源を切り、灯具部分が高熱になっていますので少し時間が経ってから行ってください。

 

 

デザイナーについて

「北欧の賢人」と呼ばれた、アルテック創業者のひとりアルヴァ・アアルト。1898年フィンランド中西部のクオルタネ生まれ。ヘルシンキ工科大学を卒業後、ユヴァスキュラ市で「建築・モニュメンタルアート事務所アルヴァ・アアルト」を開設しました。1976年、78歳で亡くなるまで生涯に200を超える建築を設計しました。自身が設計した建築に合わせて家具のデザインも手掛け、プロダクトデザイナーとしてもその名を残しました。

 

 

Artekについて

アルテックは1935年にアルヴァ・アアルトが自作の家具を国内外に販売するために、妻:アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス・グスタフ・ハールで設立した、北欧モダンを代表する家具ブランドです。「art」芸術と「technology」高い技術の融合により、「artek」としてモダン家具を追求するという先進的な試みを行ってきました。
アルテックは地元フィンランドの自然素材を調達し、自然の循環を妨げることのない製造方法で安全性と耐久性の高い、優れた製品を作り続けてきました。暮らしの中のあらゆる場面で多用途に使える実用性と機能性を兼ね備えた持続可能なデザインを作り続けること、それがアルテックの哲学です。

 

 

まとめ

アルテックの「A338 Pendant Lamp “Bilberry“」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
名前もフォルムもかわいいA338 は、ポスターや本棚を一段と美しく見せてくれる照明です。
アルテックの名作照明の数々を「Artek(アルテック)照明辞典」としてこれからどんどん紹介していきますので次回をお楽しみに!

 

 

 

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Kawada

CONNECTで一からインテリアを学んでます。様々なインテリアを見ると、特徴や歴史、デザイナーなど知らなかったことばかりです。そんな驚きを皆さんに発信出来たらいいなと思ってます。

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