Artek(アルテック)照明辞典④「A331 Pendant Lamp “Beehive“」

北欧を代表する家具ブランド「Artek(アルテック)」。アルテックの家具というとスツールやチェアなどの木製家具のイメージが強いかもしれませんが、実は照明も幅広いバリエーションがあります。時代に左右されないシンプルなデザインと機能性、彫刻のような美しさを兼ね備えたアルテックの名作照明の数々を、これから「Artek(アルテック)照明辞典」としてご紹介していきたいと思います。

4回目は「A331 Pendant Lamp “Beehive“(ビーハイブ)」についてご紹介します。

 

 

 

蜂の巣の愛称で親しまれている照明

「A331 Pendant Lamp “Beehive“(ビーハイブ)」1953年フィンランドのユバスキュラにある大学のために、アルヴァ・アアルトによってデザインされました。アルヴァ・アアルトによる照明の代表として、「蜂の巣」の愛称で親しまれています。

 

 

 

蜂の巣形のシェードから漏れる美しい灯り

5層のシェードに6つの真鍮製のリングが付いてます。このリングには1cmほどの小さなスリット(穴)がぐるりと並んでいます。重ね合わせた真鍮製のリングが球形を形づくり、細かなスリットから漏れる光が美しいです。

 

 

 

A331 ビーハイブに限らず、アルテックの照明ほとんどにこのデザインが使われています。このスリットからもれる温かな光が空間に優しい印象を与えてくれます。

 

 

 

PHで有名なポール・ヘニングセンから受けた影響

アアルトは「北欧照明の父」とも言われるポール・ヘニングセンの照明から影響を受けていることを自ら公にしておりヘルシンキの自邸でもPH 4/3ペンダントランプが愛用されていました。

 

アアルトはリング状のシェードを層状に組み合わせるヘニングセン譲りの手法を用いつつ彼らしいユニークな形状を持つ照明もデザインしており、その代表例としてビーハイブがあります。グレアフリー(眩しさを感じさせない)の柔らかい灯りと彫刻のような唯一無二のフォルムが特徴の美しい照明です。

 

 

 

デザイナー自身も愛用している

フィンランドのヘルシンキにあるアアルトの自邸では、ソファの前のテーブル上に吊るされています。デザイナー自身がリビングで愛用するほどお気に入りの照明であるということが窺えます。

 

 

 

夜の表情も美しい

ダイニングテーブルに吊るすと、手元をしっかり照らしてくれ、シェードから漏れる光で食事だけでなく、パートナーや家族、友人の顔を美しく見せてくれます。

 

夜、お家時間をしっとりと過ごしたい方には、ソファ横に低めに吊るすことをお勧めします。手元灯として使用でき、シェード部分から漏れる光で落ち着いた時間を過ごせます。

 

 

 

日本の住宅天井高に合わせて設定されたコードの長さ

A331に限らずアルテックの照明器具は、現存の日本の住宅天井高の平均を2.2~2.4mとして算出して設定しています。CONNECTで取り扱いのあるルイスポールセンやフリッツ・ハンセンの照明器具に比べて、アルテックの照明器具は比較的コードの長さが短めなのが特徴です。
例えばルイスポールセンの照明はコードの長さだけで約1.5mくらいありますが、A331は全長(引掛シーリングキャップ上端から、器具下端までのこと)が125cmなので、コードの長さは95cmとなっています。

例えば、天井高240cm、照明器具の下までの高さ60cm、テーブルの高さ72cmの場合、全長が108cmとなるので17cm分コードカットが必要です。

その場合は、A331を取り付けたい場所の天井高やテーブル・カウンターなどの高さなど計算した上でコードを延長またはカット加工するかどうかご検討ください。

≫ コード加工についてはこちら

 

 

 

日頃のお手入れについて

乾いた布やハタキのようなものでホコリを払い、やわらかい布で軽く拭いてください。 サビや変色の原因になるので水拭きはしないでください。
※お手入れの際は必ず電源を切り、灯具部分が高熱になっていますので少し時間が経ってから行ってください。

 

 

 

A331を使ったコーディネート

A331は、ひとつあるだけで主役級の存在感があるので、様々な場面でお使い頂けます。

 

・ダイニング1灯吊り


▲石巻工房 by Karimoku / KOBO TABLE / W180cm

 


▲HAY / CPH 20 / Φ120cm

 


▲HAY / CPH20 / Φ90cm

 


▲Artek / TABLE 82A / W150cm

 

 

・ダイニング2灯吊り

大きめのダイニングテーブルに2灯吊りしました。

 

 

・リビング1灯吊り

イージーチェアに合わせることで読書灯としても使えます。

 


▲Karimoku New Standard / CASTOR SOFA / 2-SEATER
 

 

 

デザイナーについて

「北欧の賢人」と呼ばれた、アルテック創業者のひとりアルヴァ・アアルト。1898年フィンランド中西部のクオルタネ生まれ。ヘルシンキ工科大学を卒業後、ユヴァスキュラ市で「建築・モニュメンタルアート事務所アルヴァ・アアルト」を開設しました。1976年、78歳で亡くなるまで生涯に200を超える建築を設計しました。自身が設計した建築に合わせて家具のデザインも手掛け、プロダクトデザイナーとしてもその名を残しました。

 

 

 

Artekについて

アルテックは1935年にアルヴァ・アアルトが自作の家具を国内外に販売するために、妻:アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス・グスタフ・ハールで設立した、北欧モダンを代表する家具ブランドです。「art」芸術と「technology」高い技術の融合により、「artek」としてモダン家具を追求するという先進的な試みを行ってきました。
アルテックは地元フィンランドの自然素材を調達し、自然の循環を妨げることのない製造方法で安全性と耐久性の高い、優れた製品を作り続けてきました。暮らしの中のあらゆる場面で多用途に使える実用性と機能性を兼ね備えた持続可能なデザインを作り続けること、それがアルテックの哲学です。

 

 

 

まとめ

アルテックの「A331 Pendant Lamp “Beehive“(ビーハイブ)」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?蜂の巣の様な愛らしいフォルムはお部屋の主役になり空間を華やかにしてくれます。アルテックの名作照明の数々を「Artek照明辞典」としてこれからどんどん紹介していきますので次回をお楽しみに!

 

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CONNECT

こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。

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