【遂にPK15が復刻】名作PK22の生みの親 ポール・ケアホルムが最後に手がけた作品
FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)より新しく発売された「PK15」は、1979年にポール・ケアホルムによってデザインされた最後の作品です。
生涯にわたって素材の探求をし続けたケアホルムの姿勢を象徴する「PK15」は、磨きぬかれたクラフトマンシップとディテールへのこだわりが詰まっています。
デザイナー ポール・ケアホルムとは
![ポールケアホルム](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/67bcb843af68da8c4018880d91ccd604.jpg)
コペンハーゲンのデンマーク美術工芸学校で学び、家具職人として修練を積んだケアホルムは、建築素材”とりわけスチール”に強い関心を持っていました。
生涯でスチール素材のデザインを数多く手掛けたケアホルムですが、実は15歳で木工マイスターに弟子入りしています。
父親の「手に職をもたせたい」という勧めもあり、4年間専門学校に通いながら木工マイスターの資格を取得しました。
その後、コペンハーゲンの美術学校に入学し、在学中Yチェアのデザイナーとしてすでに活躍していたハンス J. ウェグナーのもとで、家具デザインについて学びました。
ウェグナーから、歴史に残る名作をもとに文化やスタイルの違い、また家具作りにおいて椅子の構造やタイプは根本的には同じだということも学びました。
彼の家具づくりの原点は、実は木工の家具から始まっていたのです。
そして、この「PK15」は、ケアホルムの最後の集大成としてデザインされた作品です。
ポール・ケアホルムについて詳しく知りたい方はこちら
高度な曲木の技術を用いた印象的なデザイン
セブンチェアで有名なフリッツ・ハンセンは、世界で初めて、背座一体の三次元曲線を実現した成形合板を開発しました。その高い技術力は色々な素材に対しても共通しています。
「PK15」の曲木と直線を組み合わせたデザインは、非常に高い技術力が必要です。
ケアホルムは極めて複雑な木工技術を必要としながらも、それを感じさせない静かで彫刻的な表情をこの「PK15」で表現しました。
![pk15-002](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/pk15-002.jpg)
![pk15-003](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/pk15-003.jpg)
PK15のモデル展開は全部で2種類
![pk15-004](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/pk15-004.jpg)
![pk15-005](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/pk15-005.jpg)
どちらもシートの素材は、天然のフレンチケーンを使用した編座です。
◎オプションとして、2種類のシートクッションもご用意しています。
・グレースレザー(ブラック)
![pk15-007](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/pk15-007.jpg)
・ナチュラルレザー
![pk15-006](https://www.connect-d.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/pk15-006.jpg)
「PK15」でつくるダイニングシーン
軽やかな直線美が美しいダイニングテーブルと合わせて、ケアホルムの作品の中でも数少ない柔らく優雅なラインが、「静かな華やかさ」を醸し出します。
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この記事を書いた人
taoka
CONNECTで働き始めてインテリアの大切さを改めて実感する毎日です。北欧の家具一つ一つに込められたストーリーをお伝えしながら皆さまの心地よい暮らしづくりのお手伝いができればと思っています。