ジャン・プルーヴェの代表作「スタンダードチェア」あなたにピッタリなのはどっち?

Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)の「スタンダードチェア」

20世紀を代表するフランスのデザイナー『ジャン・プルーヴェ』 世界中にコレクターが存在し、多くの有名人や著名人も注目するデザイナーのひとりです。そんな彼の代表作スタンダードチェアは、シンプルな構造力学のもと設計され、合理的で無駄がなく美しい椅子として知られ、誕生から80年以上経った今もなお、世界中から注目を集めています。今回の記事では、2種類あるスタンダードチェアを、誕生から詳しく見ていきましょう。

 

『デザインは、構造からおのずと導かれる』

 

ジャン・プルーヴェは、フランスのデザイナーであり、建築家、そしてエンジニアでもありました。自らを建設家と呼び、『デザインは、構造からおのずと導かれる』との言葉通り、見た目のデザイン性よりも構造から導きだされるデザインに重きを置いていたデザイナーです。

金属工芸の工房や、パリの鉄工所での経験ののち1923年に独立。自らの工房を立ち上げ、家具デザインから建築デザインまで幅広く活躍し、建築生産の工業化に大きな役割を果たしました。
金属加工からキャリアをスタートさせた彼の代表作であり、構造に重きをおく彼の信念が最も現れていると言われるのが「スタンダードチェア」です。

プルーヴェファミリーとの密接な協業の下、ヴィトラは2002年より彼の代表的な家具の復刻と製造を始めました。

 

 

1934年に誕生した「チェア№4」が「スタンダードチェア」の原型

プライウッド(合板)とスチールという当時としては、他に見ない素材の組み合わせで周囲を驚かせました。プライウッドのなめらかで温もりを感じさせる質感と、ツルっとしたラッカー仕上げの脚の質感との調和がとても美しい椅子です。のちにジャン・プル―ヴェを代表するデザインという意味も込めて「スタンダード」と呼ばれるようになりました。

 

 

一度見たら忘れられない特徴的な脚のカタチ

【standard(スタンダード)】

▲standard(スタンダード)

 

 

ジャン・プルーヴェによってデザインされた「スタンダードチェア」は、最も有名なクラシックチェアのひとつです。

椅子に座る際、荷重の少ない前脚には細い鋼のチューブを使い、より大きな重さがかかる後脚には、構造上、荷重がかかる場所に太さをもたせたため、三角形のような脚の形が生まれました。

中が空洞になっている鋼板を用いる事で椅子にかかる重さを床へ逃がせる構造になっています。一度見たら忘れられない特徴的な三角形の後脚は、見た目のおしゃれさだけではない、プル―ヴェの構造へのこだわりが反映された形なのです。

 

座面の中央部分は、わずかにくぼんでおり、後ろに向かって少しだけ傾斜がついています。実際に座ってみるとそのくぼみや背もたれのカーブが程よく身体にフィットし、長時間座っていても疲れにくい構造になっています。

 

▲ナチュラルオーク×ブランコロンブ(アイボリー)

 

 

▲ウォールナット×ブランコロンブ(アイボリー)

 

 

▲ダークオーク×ブランコロンブ(アイボリー)

他カラーバリエーションはこちら

 

 

時代に合わせた素材の選定を柔軟に行い「よりリーズナブルで、量産でき、丈夫であること」を目指した

プルーヴェは、常に「人々がより良い暮らしをできるように」との思いで仕事をしていました。商品においても「よりリーズナブルで、量産でき、丈夫であること」を目指し、時代に合わせた素材の選定を柔軟に行ってきました。例えば、世界大戦中、鉄が不足していたころには、チェア全体に木材を使った「シェーズ トゥ ボア」という椅子を発表しています。

▲Chaise Tout Bois(シェーズ トゥ ボワ) / ナチュラルオーク・ダークオーク / チェア

 

 

プルーヴェの没後、コレクションに加わったスタンダードSP

スタンダードチェアのフォルムはそのままに、座面と背もたれにプラスチックを用いて現代に蘇ったスタンダードSP。 「プルーヴェが生きていたら、きっと今の時代に合わせた素材としてプラスチックを使っただろう」という考え方から生まれました。 ポップな色の組み合わせも特徴であるスタンダードSPは、プルーヴェの意思を尊重し、彼のつくり出したカラーパレットの中から、プルーヴェの家族とVitraが「ジャン・プルーヴェだったらこの色を使っていたよね」という視点で選んでいます。

 

 

SPの特徴(プラスチックのメリット)

ASA樹脂は、弾性のある(アクリルゴム) を用いた樹脂です。 耐候性にすぐれており 屋外看板やガーデン家具、外装パネルなどの用途によく使用される素材です。 大きな窓の前や日当たりの良い屋外での使用においても変質、変色を気にせずお使いいただけます。

ただし、出しっぱなしで濡れたりすると、脚が錆びる可能性があるのでお勧めしません。 スタンダードとの違い 「スタンダード」の脚の仕上げは艶があるのに対して、 「スタンダードSP」は、塗装がマット仕上げになっています。 マット仕上げの脚は座面と背もたれのプラスチック素材とも自然に調和します。

 

耐候性に優れた素材で、屋外での使用も可能になった

【Standard SP(スタンダードSP)】

 

▲スタンダードSPチェア 

※Standard SP(スタンダードSP)/ マロン×ミントは廃番です。

 

 

 

▲ ディープブラック × ディープブラック

 

 

 

▲ ディープブラック × ウォームグレー

 

 

 

 

まとめ

世界中にコレクターが存在し、多くの有名人や著名人も注目する20世紀を代表するデザイナーの『ジャン・プルーヴェ』。彼の代表作であるスタンダードチェアは、いかかでしたか?

2種類のスタンダードチェアは、どちらもクッション性の無い椅子ですが、座面に傾斜がついており前に滑るような感覚を感じにくく、座面のくぼみが体にフィットするのでゆったりくつろいで座っていただけます。

・木のぬくもりとプルーヴェのオリジナルなデザインを求める方は、スタンダード。
・今の時代に合わせて耐久性が高く少しお求めやすくなっているスタンダードSP。

あなたの生活によりそうぴったりのスタンダードを、ぜひお選びください。

 

 

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